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協同組合 静岡乾燥木材加工センターの見学会に参加しました。

 森と学ぶ会主催の協同組合 静岡乾燥木材加工センターの見学会に参加しました。

 静岡県中部の杉桧は木の質がおとなしく(温暖の差が少ないので年輪がはっきりしない)乾燥をしなくても比較的狂いが少なかったため以前は原木を製材してそのまま木材に利用することも多くありましたが、最近は瑕疵担保法や欠陥問題化などにより厳格に乾燥処理することが多くなったため、製材所周辺のの騒音問題や資金面の問題から静岡県藤枝市岡部に平成18年に掛川から冨士地域の森林組合や木材協同組合などが協同で設立した木材加工・乾燥工場で、静岡県内唯一のJAS工場の認定を受けています。製材品の乾燥処理や修正挽きを受託し、また寸法や含水、強度、品質・性能の確かな木材を安定供給しています。※検査が厳しいから乾燥処理をするという考えは良いとは思いませんが・・・

1-IMG_1870.jpg  森林で伐採された杉や桧工場に入ってきます。原木は樹種や太さ・長さ等がバラバラに入ってきますので選別機で10数種類に分けられます。
2-IMG_1876.jpg  太さや品質によってレーンを進むうちに選別されて仕分けされます。
3-IMG_1872.jpg  仕分けされた原木はある程度の量にまとまってから製材に掛けられます。
IMG_1868.jpg  製材されて乾燥を待つ木材
7-IMG_1920.jpg

 ボーラーの熱によって乾燥をするため釜に入れます。高温蒸気乾燥機は120~130℃で5~10日、中温乾燥で80~100℃で7~8日程度です。※樹種により違いがあります。

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 蒸気のボイラー。

熱源は重油が主流でした。

6-IMG_1869.jpg  重油の高騰やCO2問題、また資源の活用から製材時にでた木皮や端材をボイラーの熱源として利用しています。
8-IMG_1923.jpg  以前は高温ですべて乾燥させていましたが、早く高温で乾燥させるほど内部に割れが起こることがありましたので最近は高温乾燥機でも高温から途中で温度をさげて中温で乾燥をさせたり、減圧をしてゆっくり乾燥する方法がとられる様になりました。割れは以前より格段に少なくなっている様です。※乾燥時間が長いほど金額があがります。また天然乾燥という方法が一番木材にやさしいのですが、はやり手間金額と品質にばらつきもみられます。
9-IMG_1897.jpg  乾燥を終えた木材は形が菱形や台形に変形していますので最終的な大きさより2mmずつ大きく修正挽き加工をします。計測はすべてコンピューターで行いますが、どの面を基準にするかなどは作業員の腕に掛かっています。
10-IMG_1903.jpg  次に製品の寸法になるようにモルダー(カンナ)掛けがされて、製品寸法は+0~1mm以内に加工されます。
12-IMG_1912.jpg  そのあとレーンを進み、グレーディング(含水率:水分量・ヤング係数:たわみ強さ・寸法)の計測がされます。
13-IMG_1906-2.jpg

 データはコンピューターで管理されて必要に応じて木材に印字されます。

 11.89GPa(116.52KN/m㎡)

   →ヤング率

 15.5%   →含水率

 木材は天然の材料ですが、数値による品質の確保をすることも可能です。しかし現在の建築基準法ではどの程度の木材強度が必要かを確認する構造計算は必要とされていません。強い家づくりのためにも数値で見える家づくりが必要と思います。※壁量計算は構造計算ではありません。当事務所では構造計算により確認を行っています。

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